食事をするとき、お料理の温度には人それぞれこだわりが出ますよね。絶対に熱々でなければ美味しくないと考える人もいれば、ある程度冷めていないと美味しく味わえないという人もいます。そのこだわりには「猫舌」も関係しているのではないでしょうか。
熱々なものを平気で食べれる人には、なかなか猫舌の感覚がわからないでしょうし、猫舌の人には熱々で食べる人が信じられないところでしょう。
なぜこのような感覚の違いが出てしまうのでしょうか?
実は幼い子供はみんな猫舌
大人になると猫舌かどうか話になることもあると思いますが、今は猫舌じゃないと思っている人も最初は猫舌だったのです。幼い子供が熱々のラーメンのスープを平気で飲んでいるところはイメージが付きませんよね。
つまり、食べ物を食べた経験が浅いうちは熱いものを上手く食べられないけれど、経験を重ねていくうちに熱いものを食べられる食べ方を習得していたのです。
人には温かさを感じる温点がたくさん皮膚の表面にあります。それは舌にもあって、舌先に向かうほど多く温点が集まっています。つまり、舌先のほうが舌の奥よりも温度を感じるのです。
大人になるまでに熱いものを上手く食べられる食べ方を習得した人は、自然と舌先を下前歯の付け根にくっつけて、高温を感じるのを避けています。本人も食べるときには無意識でやっていますので、なぜ猫舌の人が熱いものが食べられないかがわからないのです。
このような食べ方が自然と身に付かなかった人が大人になって「猫舌」だと言われています。
舌の組織そのものには個人差はほとんどない
私も猫舌の一人なのですが、ずっと人よりも舌の神経が敏感なせいだと思っていました。猫舌の人は熱いものを口に入れるとすぐに、やけどを起こして舌がヒリヒリします。それも人よりも皮膚が薄いせいだと思っていたのですが、私がやけどする部分は決まって舌先なんです。

つまり、舌を前に出したまま口に入れるから、温度を感じやすい前部分がやけどしてしまうんですね。人の舌の温点の数や神経に個人差はあまりなく、熱いものが食べられるかどうかはやはり食べ方が大きく関係しています。
猫舌は病気ではないので治す必要性はあまりないのですが、治そうと思ったら今までの食べ方を改善していく必要があります。
長年続けてきた食べ方を変えるのは簡単ではないですが、熱いものが出たときだけ意識してみると意外と食べられます。私も何回か挑戦してみたのですが、確かに舌の奥のほうはそこまで熱さを感じないことが体感できましたよ。
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